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==分子としての免疫グロブリン immunoglobulin==
免疫グロブリンは上述の歴史で発見・命名された5種の免疫グロブリンは,研究の進展により現在では下図のような分子構造を共通して持っていることがわかっています. この図は'''単量体 monomer としてはとしての'''下記の構造をしています.構造模式図です.
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===可変領域 variable domain,定常領域 constant region,抗原結合部位 antigen-binding region===
H鎖とL鎖それぞれの先端は,抗原(のエピトープ)の形に応じて分子構造がダイナミックに変化する領域であり,「可変領域 variable domain」と呼びます(図の「V冒頭で述べたとおり,「免疫グロブリンという分子」には「抗体という機能」が備わっています.抗体はもちろん抗原に結合する能力を持っています. ではこのY字型の分子のいったいどこに抗原分子は結合するのか? 上に枝分かれした先の先端2ヵ所に結合するんでしたね. 先端2ヵ所は図のとおり,H鎖の先端とL鎖の先端の組み合わせで出来ています.組み合わせを「抗原結合部位 antigen-binding region」と呼び,それぞれの先端パーツは「V<sub>H</sub>」および「V<sub>L</sub>」).」と名付けられています. 抗原とは外部から侵入する異物ですから,ありとあらゆる形があり得ますね.これらに結合するため,抗体もありとあらゆる形を用意せねばなりません.結合する部位は V<sub>H</sub> と V<sub>L</sub> の組み合わせパーツであり,これらは抗原(のエピトープ)ごとに異なる形で生成されます.
可変領域以外のH鎖およびL鎖を「定常領域 constant domain」と呼びます.抗原ごとに異なる分子構造で生成される V<sub>H</sub> と V<sub>L</sub> のことを「可変領域 variable domain」と呼びます.「V」は「variable」の頭文字ですね.
V<sub>H</sub>とV<sub>L</sub>が組み合わさった箇所で抗原(のエピトープ)に結合します.これを「抗原結合部位 antigen-binding region」と呼びます.可変領域に対して,抗原によらず同じ分子構造で生成される部分を「定常領域 constant domain」と呼びます.
===H鎖のアイソタイプ isotype===

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