「Neutralizing antibody and its assay」の版間の差分
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2021年7月12日 (月) 18:32時点における版
「抗体」と「免疫グロブリン」
「抗体 antibody」という用語から下記の構造の分子を思い浮かべることでしょう.
厳密には分子構造を指す場合は「免疫グロブリン immunoglobulin」と呼ぶべきです.
「抗体」とは,何らかの抗原 antigen(の表面の特定のエピトープ epitope)に結合する能力がある免疫グロブリンを指します.
分子の呼称が「免疫グロブリン immunoglobulin」,その抗原(エピトープ)結合機能に目を向けた呼称が「抗体 antibody」と言えるでしょう.
分子としての免疫グロブリン immunoglobulin
免疫グロブリンは下記の構造をしています.
左右対称の構造には,H鎖 heavy chain(図の青色と黄色) と L鎖 light chain(図の緑色と赤色)があります.より長く分子量がより大きい(重い heavy)H鎖は,左右一対で「Y」の字のような形を作っています.より短く分子量がより小さい(軽い light)L鎖は,「Y」の上側を挟むように付いています.
可変領域 variable domain
H鎖とL鎖それぞれの先端は,抗原(のエピトープ)の形に応じて分子構造がダイナミックに変化する領域であり,「可変領域 variable domain」と呼ばれます(図の.
グロブリン globulin
ガンマグロブリン,γグロブリン gamma globulin
免疫グロブリン immunoglobulin
臨床検査としての抗体
用語
- 中和抗体 neutralizing antibody
- 中和抗体価 neutralizing antibody titer
- 中和反応 neutralization reaction
- 中和試験 neutralization test
- 中和アッセイ neutralization assay