差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
==新型コロナワクチンのアナフィラキシーに関する原著論文==
上述の[[#米国CDCによる両mRNAワクチンのアナフィラキシー報告|米国CDCによるアナフィラキシー報告]]からさらに症例数が追加された原著論文が公開されました.
{{Quote|content=
[https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2776557 Shimabukuro TT, Cole M, Su JR. Reports of Anaphylaxis After Receipt of mRNA COVID-19 Vaccines in the US—December 14, 2020-January 18, 2021. Jama. 2021;325(11):2020-2021. doi:10.1001/jama.2021.1967]}}
CDC報告に比べて両ワクチン共に接種数が増加し,PfizerコミナティについてはCDC報告よりも発生頻度が減少しています.CDC報告では接種数が少なかったために偶然高めの発生頻度になっていた可能性があります.
{|class="wikitable" style="max-width:600px;"
|+米国でのアナフィラキシー報告 JAMA 2021年2月12日掲載
|-
!
!style="width:40%;"|Pfizerワクチン!!style="width:40%;"|Modernaワクチン
|-
!集計期間
|2020年12月14日-2021年1月18日<br>(35日間)
|-
!発生件数<br>/接種本数
|47例 / 9,943,247本||19例 / 7,581,429本
|-
!発生件数<br>/100万接種
|4.7 / 100万接種||2.5 / 100万接種
|-
!年齢
|中央値39歳,範囲27-63歳||中央値41歳,範囲24-63歳
|-
!女性割合
|47例中44例(94%)||19例全員(100%)
|-
!接種後経過時間
|47例中34例は接種後15分以内に発症<br>中央値10分,範囲1-1140分(19時間)
|19例中16例は接種後15分以内に発症<br>中央値10分,範囲1-45分
|-
!アレルギー既往歴
|47例中36例はアレルギー既往あり(薬剤6例,造影剤2例,食物1例,ワクチン0例)<br>うち16例はアナフィラキシー既往あり
|19例中16例はアレルギー既往あり(薬剤6例,造影剤2例,食物1例,ワクチン0例)<br>うち5例はアナフィラキシー既往あり
|-
!治療内容
|colspan="2"|計63例中
*61例がアドレナリン投与
*34例が救急外来受診
*32例が入院
**入院32例中18例がICU,7例が気管内挿管
*61例が報告時点で転帰が判明しており,その全てが退院または快復
*死亡例なし
|-
!接種回数
|1回目 37例<br>2回目 4例<br>不明 6例
|1回目 17例<br>2回目 1例<br>不明 1例
|-
!Brighton分類
|レベル1 21例<br>レベル2 23例<br>レベル3 3例
|レベル1 10例<br>レベル2 8例<br>レベル3 1例
|}
==日本におけるPfizerコミナティのアナフィラキシー報告==

案内メニュー