Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) クリミア・コンゴ出血熱
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海外での感染リスク
Geographic distribution of Crimean-Congo Haemorrhagic Fever. WHO; 2017 [cited 2019Oct4]. Available from: https://www.who.int/emergencies/diseases/crimean-congo-haemorrhagic-fever/Global_CCHFRisk_2017.jpg?ua=1 |
2017時点の国別発生頻度マップ(JPEG)
発生国 | |
---|---|
年間50例以上 | トルコ イラン ロシア(クリミア地方) ウズベキスタン |
年間4-49例 | カザフスタン キルギスタン(キルギス) タジキスタン アフガニスタン パキスタン インド ブータン 中国 |
オマーン スーダン モーリタニア 南アフリカ共和国 | |
ブルガリア アルバニア |
Bente DA, Forrester NL, Watts DM, Mcauley AJ, Whitehouse CA, Bray M. Crimean-Congo hemorrhagic fever: History, epidemiology, pathogenesis, clinical syndrome and genetic diversity. Antiviral Research. 2013;100(1):159–89. |
クリミア・コンゴ出血熱の総説(2013年)
- トルコでのヒト患者の初報告例は2002年。以後10年間で6,300例超の報告
- イランでのヒト患者の初報告例は1999年。以後急増中
- 致死率は報告によりばらつきがある。軽症例もかなり多い
- ケースシリーズの症例報告年代が古いほど、総症例数が少ないほど、致死率は高い(20-60%)
- ケーズシリーズの症例報告年代が新しいほど、総症例数が多いほど、致死率は低い(3-19%)
- ※守屋註 アフリカ等医療資源の乏しい地域ではunderreportの可能性がある
発生国 | 総報告数 | 致死率 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
年間50例以上 | トルコ | 4,431 /2002-2009年 |
≈5% | 同国の中央~東部のアナトリア高原に集中 同地域の家畜の80%がCCHF抗体陽性 |
イラン | 534 /2000-2008年 |
15% | ||
ロシア (クリミア地方) |
≥1,150 /1999-2008年 |
3.2% | ||
年間4-49例 | ブルガリア | 2,431 /1953-2008年 |
17% | 同国東部の農民男性等に集中 |
- CCHFウイルスの生活環
小型哺乳類
↙ ↖
(吸血) (吸血)
↙ ↖
マダニ幼虫──→マダニ若虫
larva nymph
↑ ↓
└─マダニ成虫─┘
↙ ↘
(吸血) (吸血)
↓ ↓
ヒト←(屠畜)←有蹄動物
↓ (家畜、野生)
(体液接触)
↓
ヒト